平成18年12月3日 東京で「上六話し方教室」土・日集中講座というのが開かれた。ユニークな講習内容で面白かった。会社の仕事のための勉強や学生時代の教科とはまったく違う講座で、「話しベタ、口ベタな人を対象にした」社会人養成講座である。いまさら「話し方」でもあるまいに…という声も聞こえてきそうだが、日本人の中で「話が得意」という人より「話しベタ」で苦労している、という人のほうが多いのは事実。それを解消してあげますよ、というありがたく面白い勉強会だった。
これをきっかけに「上六校(大阪)」の講習に通いインストラクターコースを勉強することにした。その体験記を載せることにした。体験感想だけでなく自分の主観も入れているので、「上六話し方教室」の範疇から逸脱している部分もあることを読者のために申し上げておく。2006年
{よい人間関係を築くには?}
誰でも良い人間関係の中で仕事をしたり、生活をしたい、と考えるものだ。しかし現実は厳しく、自分のことを理解してもらえなかったり、意思の疎通がむずかしかったり、誤解されたりという困難な状況におかれても、そこから逃げることも許されないというストレス環境の中に置かれることがある。
{人間関係を悪化させる原因とは?
いわゆる「人間関係がよくない状態」である。なぜそうなるのか、その原因をつきとめれば対策が立てられるのではないか…結論から言えば、それは「言葉や態度」に原因がある。ではどの言葉やどんな態度が結果的に周囲の人間関係を悪化させるのだろうか…そのことを改めれば「人間関係が良好になる」ことにつながるのではないか、基本はここからスタートする。
{挨拶の大切さ…}
はじめは皆見知らぬ人である。そのままなら人間関係は生じないので上記のトラブルも生じない。しかし何らかの事情で団体行動や共同生活を一定時間しなければならない関係になった場合、そのスタートは「挨拶」から始まる。これがうまくできるかどうかでその後の人間関係にまで響いてくる。
人をマイナス評価する時「あの人はろくな挨拶もできない、」という言葉がある。では、適切で上手な「挨拶」とは具体的にどのようなものか?
・挨拶は自分が先行する。
・明るい声で挨拶する。
・挨拶に伴う動作は省略せずきちんと行う。
・相手の目を確認してから挨拶をする。
{挨拶のしかた(実習)}
・挨拶は落ち着いてする。頭を下げる前に相手の顔を確認する。
・頭を下げた時に2秒程度静止させてから上げる。(重要)
この「実習」を伴うのが特徴です。通信教育やテキスト本だけを読むのとは大差が出てくる部分です。テキストを読んで頭で理解していても、それが体現できなければ意味がありません。各人の実習を見て講師がアドバイスをしてくれます。 今回はいわば初歩級でしたので、「ほめながら指摘」方法でしたが、もっと時間があれば「細かく指摘」がありそうです。
参加したのは15名で都内だけでなく千葉や静岡など各地からだった。職業・年令も様々で会社員、主婦、就職を控えた大学生と、いわば異業種交流の感があった。共通しているのは「話し方」で苦労をしている…ということである。二日間かなりの授業料を払っての参加だけに皆真剣に講習を受けていた。写真を載せるとわかりやすいが「肖像権」にからむのでそれを避け文章のみとした。
次ページに、4-5-6 として「発声練習や、あがり防止法」についても概略記述した。結論としてはたいへん面白くもっと勉強してみたい気持になった。特に人間関係の構築がヘタで悩んでいる人にはおすすめ。昔風に言えば「自分を磨く」講座である。修了証書もくれる。